旅芸人のチャンセン(カム・ウソン)とコンギル(イ・ジュンギ)は、大舞台に立つべく漢陽の都に来る。
都では、現国王(チョン・ジニョン)が、元妓生の愛妾ノクス(カン・ソンヨン)に入れ上げているとのもっぱらの噂。
チャンセンの創った滑稽な芝居で一座は好評を博すのだが、王を侮辱した咎で捕らえられてしまう。
王が笑わなければ死刑。一か八かの可能性に賭け、王の御前で芝居を演じることに。
コンギルの機転で九死に一生を得た一座は、宮廷に住まうことを許される。
身分の低い芸人を宮廷に置くことに反対の重臣、王の寵愛を奪われることを恐れるノクス――それぞれの思惑が入り交じり、愛憎劇の幕が上がる・・・
***
東西の区別を問わず、時代劇が好きだ。
ので、韓国映画好きのrattoちゃんと観に行った。
燕山君は、朝鮮王朝に実在した暴君の悪名高き王。(ちなみに、「宮廷女官チャングムの誓い」のチャングムが仕えた王、中宗の異母兄にあたる。)
遊興に狂い、政を省みなかったとされるが、一方で不幸な生い立ち故に孤独だったひとりの男でもあった。
この人がほんと可哀想なんだわ!
私は芸人たちよりも、王さまに感情移入してしまった。
王は、幼少時に生みの母を祖母の命で殺され、重臣たちには「先王は偉大だった。それに比べて・・・」と蔑ろにされ、狂ってゆく。
ノクスに甘えたり、コンギルと指人形で遊んだり、芝居に飛び入り参加したりと、どこか育ちきれてない子供のようなところのある男として描かれていて、それがもう、もの凄く哀れ。
王の愛人であり、母代わりでもあったノクスも格好良かった。
一時は嫉妬のあまり自分を見失うけど、最期は王と運命を共にする侠気がステキ。
いや、芸人さんたちもいいんだけど、ほら、あれはあれで幸せの形なのかなぁ、っと思うし。
渋い役者が脇をしっかり固めているところもポイント高し。
非常に面白い、スペクタクルロマンでありました。

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面白かったですね。
登場人物の性格が、くっきりと振り分けられていて、見ていて、入り込めましたね。
コメントありがとうございます。
哀しいだけじゃなくて、どこか清々しいところがよかったです。